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2010-03

菜種梅雨

畑でジャガイモを植えるための下ごしらえをしていると消防の先輩で造園をされている方がダンプ式の軽トラで通りかかり世間話をした。

話題は雨。お互い外の仕事で雨がふると仕事が進まない。

昨日の晴れはお互い貴重だった。自分はジャガイモの畝立て、造園はクレーンを1日前倒しで借りたそうだ。

そして今日、朝からざんざん降った。この雨が夏の渇水の時に降ってくれればなぁっと思う。

img_4212ジャガイモを植えるタイミングに、「梅が散って、桃の花が赤か白か」という時期がベストらしい。

しかしもう桃の花も散った後だろう。我が家には桃が数年前まであったらしいが枯れたようだ。

現代農業にはコブシの花が咲く頃、とあった。ちょうど同じころだろう。

コブシとよく似ているものにモクレンがある。我が家の庭にはハクモクレンがあり、今ちょうど花が終わりを迎えている。

コブシとハクモクレンは近縁種らしいがコブシのほうが若干早く咲くらしい。

話しを元に戻すと、ジャガイモの植え付け時期が雨で遅れました、ということ。

写真はメークイン。

高菜漬け

img_1779高菜を畑からとってきて天日に干して数時間。葉がしんなりなってきたところ。

高菜漬けなどの漬物は野菜を洗わずに漬けるのが基本らしい。この手の野菜は茎の根元に土が溜まりやすく、これを洗い流さずに漬けて汚くないのかなぁっと思ってしまう。

しかし、これはずっとずっと以前から伝わってきたこと。むしろ最近は清潔志向で衛生管理が厳しいため、そこまでキレイにすることが当たり前のようになっている。

昔の高菜漬けの業者は畑から収穫された大量の高菜を紐で縛ったまま、大きな樽に洗わずに漬け込んでいたそうだ。

今では業者はどのように高菜を漬けているのかはわからないが、衛生上はキレイに洗ってからでないといけないのではないだろうか。

img_1792しなびた高菜を二つに割る。

img_1799塩をふる。

img_1785揉み込む。力の弱った祖母にはこれが重労働。

高菜にちゃんと塩が回っていないと、漬け込んだはずの桶の中から芽が立ち上がってくるのだそうだ。

img_1802これに落とし蓋を置き、漬物石を重ねる。

3,4日後、高菜から水分が出て水が上がってくる。そこで水を捨ててもう一度揉んで漬ける。

写真にある漬物樽。ここ数年はプラスチックの樽を使ってきたため、樽は使っていなかった。

木で出来た樽は使っていないと乾燥して水が漏れる。1週間前くらいから納屋から引っ張り出してきて、水を溜めていた。

はじめはぽたぽた漏れていたところも、徐々に水を吸い膨張したのだろう。しっかり水を溜めるようになっていた。

このような道具は定期的に使うことでメンテナンスにもなる。

あぁこうして今年も高菜漬けが食べられるんだなぁ

ガルフコースト

img_1768今はデジタル技術のお陰で気軽に写真を撮り、保存することが出来るようになった。

日々移り変わる植物の成長記録をとるのにこれほど便利なものはない。

しかし、その便利さゆえに後でゆっくり画面でみればいいや、と思ってしまうと大事なことを見落としてしまいそうだ。

ブルーベリーは宗像ではまだまだマイナーな植物の一つだが、花の形がどんな形かを説明するのに、ドウダンツツジやスズランの花とよく似ているというとたいてい納得する。

写真は開花直前の花。大学でこの開花していない花で交配をしていたことを思い出す。

まず花びらをピンセットでこじ開け、おしべを取り除き、他の品種の花粉を綿棒で受粉させる。受粉させた花は昆虫が飛んできて花粉が混ざらないようにするためにメッシュのネットを掛けてやる。

今思うと自分でつくる独自の品種なんてあるとすごい楽しみだろうなぁっと思う。

また、宗像独自の品種を作り、産地化に貢献するような応用もしてみたいものだ。

サトイモ

img_17031先日の12日から14日まで、また熊本に行ってきた。今回は2泊3日。

初日の金曜日は学生のときからお世話になっていた菊陽町の農家でサトイモを丸1日掘っていた。

ちょうど良い日差しに何もしていないとちょっと寒い程度の風が吹いていた。

写真はその畑の風景。奥には阿蘇の山が見え、煙が北に流れている。この風が流れているときは次の日が雨だとおばぁちゃんが教えてくれた。img_17001

サトイモは冬になると葉はなくなり、黒いシートの下で春が来るのを待っている。

この農家はサトイモとブドウを栽培している。サトイモはその全てが種芋として出荷され、全国に発送されているようだ。

納屋には見たこともない量のサトイモが山をなしている。

サトイモの種はとても高価だ。しかし、そのおよそ半分は中間業者により上乗せされ、消費者(サトイモ栽培農家、もしくはホームセンター等)に販売される。

そのことを計算すると、それまでにかかる手間を知れば種芋を栽培する農家がどれほどの手取りがあるのか、ちゃんと成り立つのか心配になってしまう。それほどきつい仕事である。

まるで、農業の3K(きつい、きたない、かっこわるい)を象徴するような仕事の連続だ。

自分はそのことを最近になりよくよく実感した。だからこそ種芋を買う場合はお金を払う以上に、まず掘ることの手間くらい自分でもできるのだから、それをしなければ申し訳ないではないかと思い、1日自分の分+αくらいを手伝ってきた。

このサトイモ(種芋)を掘る時期はファーマーズメンバーの恒例行事のようになっている。(ちなみに自分が現役のときは数回しかきていないが・・・)

この日も4人のファーマーズがアルバイトに来ていて、一緒に作業をした。

やっぱり農作業はトモダチと一緒にするととても面白い。改めて感じた。すると農家のおっちゃんが「家族でするとケンカすっけんねw」と。確かにそうだ。

米戸別所得保障制度と水田利活用自給率向上事業

政権が民主党に変わりいろいろなことが変わってくる中、農政も大きな転換期となった。

自分は政治には疎くあまり考えたくない。しかし、今回ばかりは考えないわけにはいかない。

農業新聞もこの制度の解説特集号を出していた。先日の農協の水稲作付け誘導方針の説明会の時に頂いた。

見出しには「すべての稲作販売農家を対象に」の文字。

しかし、依然として主食用米は生産過剰が続いている。ということは生産目標数量(減反)を達成しない農家まで一律に支払われるわけはない。

もちろんすべてではなく、減反を守った農家である。今までは減反を守っただけでは補助金はなかった。

ちなみに我が家の減反率(生産目標数量)は48.5%(2009年度)だった。つまり、半分は水稲を作付けてはいけないというわけだ。

しかし、昨年の水稲作付け面積の割合はほぼ9割。ほとんど減反していない。

なぜかというと減反すると生活できないからだ。もちろん自分が米を多くつくることで全国で米あまりが起き、米価格が下落し、さらに稲作農家が窮地に立たされることになるのはわかる。

きれいごとを言うつもりはない。仕方が無いとしか言いようがないこの状況。

話しを政策に戻すと、当園は昨年同様の作付けをすると、この戸別所得保障制度の対象にはならないのである。

もし、昨年同様の減反率で減反をし、この制度の対象になる様に作付けを行った場合の単純な計算をしてみた。

我が園の田んぼの面積は今年度は37反。これに48.5%の減反の面積は17.945反。

1反につき15000円の助成なので全部で269175円。

もし、この17.945反に水稲を植え、農協出荷した場合はどうなるかというと

1反あたり8俵×12500円×17.945反=1794500円

当園の場合は特別な栽培方法に加え戸別販売なので単価は相当額になり、差額はもっと大きくなる。

仮に他の作物、大豆を転作し大豆の収穫高+補助金を計算しても面積が少ないため経費がかかりすぎてしまうだろう。

もし減反したとしても水稲の機械は同じだけ必要なわけで、経費はほとんど変わらない。

これが減反が簡単に出来ない大きな理由だ。

さらに水田利活用自給率向上事業は今までの転作による補助金と同じ性質になろうとおもうのだが、光岡区には転作をしている農家はいない。

大豆の刈り取り用の機械などは普通、周辺の農家が共同で購入したりするが、光岡に転作をしようとする農家がいないため一個人で転作をするには機械の費用対効果の上でも導入は不可能に近い。

結局のところ、今回の農政事業でも我が農園は蚊帳の外、ということになりそうだ。

正直に言って今日本の農業の方針に背く作付けしか出来ないことにもどかしい思いでいる。

これから先、自分から光岡の農業を変えていきたい。

それはただ単に農政の行う補助金制度に則った農業ではない、やってて面白い農業に。(転作農家、通称米麦大豆の農家は上司がいない、気が楽というだけで収入は大卒並みで決して面白いとは思えない)

そのためには今はまだ米を無農薬で安定して生産すること、それが第一だと考える。

ファーマーズ第3回総会

先日、ファーマーズの第3回目の総会と卒業生の送迎会があった。

我が母校、東海大学の卒業式が3月19日と決まっているのだが、今年は卒業式前に阿蘇を旅立つ卒業生がいるということでこの日取りでの総会となった。

このブログにファーマーズのことを書くのは、ここが自分の原点であるためだ。

そして、こんなサークルがこの学校にはあるということを知ってもらいたい。さらには、このサークルに入るためにこの学校を選んだというような後輩が今後、出てきてほしいためでもあったりする。

img_2011我が母校の九州東海大学(現在は東海大学)の阿蘇校舎にある農学部。

ファーマーズは通称サークルを名乗ってはいるが、実際のところ学校からは否認可であるため、学校側のホームページやパンフレットには載っていない。

しかし、この集まりは学校の中で一番活動力のあるサークルであったことは間違いなく、学校関係者からも一目置かれる存在となっていた。(あくまで個人的主観です)

写真は・・・もう4年も前のことになるが、自分が3年生のときに育ったファーマーズのトマトだ。

もし高校生で農学部のある大学をどこにしようか迷っている学生がいたら、こんなサークルがあるということを教えていただきたい。

サークルの主な趣旨は、農業を実践すること。つまり、作って売るまで。すべて自分たちでする。

畑は近くの農園や農家の方から休耕地を貸してもらっている。

活動時間は毎日の夕方、授業が終わってからが主体。来るも来ないも全くの自由。好きな人は毎日くる。

夏は日が暮れるまで作業したりする。終わった後はみんなで温泉に行くのが日課のようだった。

土日や長期休暇中は知り合いの農家さんのアルバイトの斡旋がある。現在でも数多くの農家さんがいて、それぞれの作物におけるアルバイトが出来るのでとても勉強になる。

大学で実際に栽培を経験してみたいという君!

絶対にこの大学に来て、ファーマーズに入ろう!!!

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