大豆乾燥中


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今年で2年目の挑戦となる大豆。

今年は2反の田んぼを稲をつくらず大豆を植えていた。

写真は大豆の収穫期、通称汎用コンバインと呼ばれるもの。

隣町の地区に刈取の作業委託をして刈り取ってもらっているところ。

2反という面積は稲を作って全量販売すれば30万円程度の売上になるのだが、これを大豆に変えてもそこまでの売上にはならない。

そこをあえて挑戦することに意味があるし、まぁなにより楽しい!

大豆という作物は不思議なもので、肥料が要らない。もちろん、当園の稲もそうなのだが。(もっと厳密に言うと野菜もだが)

空気中の窒素を自ら捕まえる力があるので、草に負けたり、極度の乾燥・湿潤でなければ収穫がある。

稲よりも虫・病気に弱いのではないかという一抹の不安もあるが、そこは自然栽培の極意からすれば心配無用か。

豆は昔から日本の食文化になじんでいる食材だが、近年の大豆の消費量のほとんどはいうまでもなく、輸入に頼っている。

(油を除く食品用大豆の自給率は平成17年度で21%だそうだ)

国産の大豆も補助金なしには採算の取れない作物である。

アメリカのような大規模・超大型機械農業でないと安く生産できないか、というとそうではないようだ。

輸入大豆の多くがアメリカから来ているが、アメリカでも大豆には多額の助成金が出されて生産されている。

アメリカが大豆の生産をしているのは一概に儲かるからではないようだ。

大事な穀物の1つを握られた日本。

今後、国産大豆の生産も日本政府の政策ひとつで増えたり減ったりするが、私は醤油や味噌、豆腐、納豆が好きなのでこれからはもっと大豆の生産に力を入れていこうと思う。

私と同じように、日本の地で作られた大豆を食べたいと思う人に届けたいから。

e5a4a7e8b186e4b9bee787a5e4b8adこれは乾燥中の大豆。

平型乾燥機を父に頼んで作ってもらった。

今の乾燥機は循環式だが、昔は平型から始まったようだ。

四角の箱枠の中間に網棚を作り、箱いっぱいに乾燥物を敷き詰める。

棚の下側に穴を開け、風を送り込ませれば乾燥物の間を縫って空気が通り抜け、乾くという仕組み。

送風には業務用の有圧換気扇というものを取り付けたが、空気を押し出す力が強い換気扇だ。

最初は自分で家庭用の小さなサーキュレーターで作ろうとしたが、それでは風を押し出すことはできないと馬鹿にされてしまった。

畑違い。このへんの知識と感覚はちがうなぁ