ヒノヒカリ収穫完了


やっとこさヒノヒカリの収穫を終えた。しかし、今でこそこの人数で終わってしまうのはまさに機械のおかげ、石油燃料のおかげである。ほんとにありがたい。この農業の形態は近いうちに確実に変わらなければならないとも思う。

稲刈りで一番活躍するのがコンバインではあるが、実は一般的には知られていない影の立役者が乾燥機である。

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この写真では分かりにくいのだが、乾燥機の上は天井を抜きでているのだ。左下にあるのが灯油タンク。この燃料を燃やして出る熱風で籾から水分を蒸発させていく。乾燥機の仕組みは、底から螺旋で籾を天井まで送り、また乾燥機の中へ落とす、という動作をずっと循環している。夕方に刈り終った籾は乾燥機で一晩かけて乾燥されるのが普通であるが、この場合、熱風の温度は35度~40度くらいでいっきに乾燥してしまうが、これではお米にいろいろな悪影響がでてしまう。

わが福島園では熱風温度は高くても30度ほどで、なるべくバーナーでの乾燥を避けている。乾燥機の中を循環するだけでも籾の水分は低下していくので、作業に支障が出ない程度でなるべく低温乾燥を心がけている。これによって、米のおいしさを守るだけでなく、灯油の使用量を減らせることができる。