化学肥料の世界はすでに終わったといっていいのか。
化学肥料のほとんどが海外から輸入される日本の現状。さらに拍車を掛けるように輸出国の禁輸措置。肥料の値段は数倍になった。
そんなことはさておき、これからの農業で主体となるだろう肥料がボカシ肥料だろうと思うことがあった。
先日、ボカシ肥料を製造・販売している会社の工場に見学に行ってきた。地に山をついて盛ってあるボカシ。不思議なことにハエが一匹もいない。まさに、これが本当のボカシである証拠だと。
会社の専務さんから質問があった。「植物の3大要素は?」
引っ掛けであることはすぐに分かった。しかし、口をついて出たのは「NPK」 笑
答えは理科の教科書に載っているだろう。
肥料という農学をなまじっか知っているがゆえに落ちる穴。
ブルーベリーを研究したという自負ゆえの盲点。
植物はみな、植物という生き物に変わりはないということ。太陽の光を浴びて、水を吸い上げ、呼吸する。そうやって成長するのが植物。
果たして自分は植物をちゃんと見てやれるのだろうか。