除草剤がなかったその昔、田の草押し機械などと祖母は言っているが、手で押して稲の間を耕していく機械があった。それに今でも手押しの除草機はある。
しかし、「エンジン式の物は壊れたら修理ができない、今までに4台買い換えたが、もう今年からは手押しで頑張る。」という知り合いもいた。よほど1年1年を酷使しておられたのだろう。
この機械は、近くの大手農機具販売会社から購入した。
農家と農機具販売会社との付き合い方だが、農機具販売のほうからすれば、農家は農機具を買っていただけるお客様であるが、農家にとっての販売店は特殊だ。
農家はすこしでも安く農機具を買いたいと思う。これは一般的にどんな商品でも同じであろうが、農機具というのは車と同じく修理などのアフターサービスがどうしても必要になってくる。
しかし、農機具が車と違うところは、メーカーが販売した農機具の修理は同じメーカーでなければ修理ができないという点だ。
車の場合、修理工場はいっぱいあり、どこの店でも部品を取り寄せて交換・修理したりできる。
しかし、農機具の修理は構造の違いや、部品の取り寄せについても同じメーカーでなければ修理できない。
先日、近くの農家さんがとても良いことを言っておられた。
農機具を買う際は、なるべく値切らないこと。営業マンの言うとおりの値段で納得すること。そうすることで、次に機械が故障したときなどのアフターサービスでも快く引き受けてくれるだろう。
農家と農機販売、お互いがお互いを助け合いながら存続していることをきちんと理解しているかということだ。