今月は3週にわたり3回も熊本に行くことになった。
その3回目となった昨日今日は旧蘇陽町の師匠宅に接木の勉強に行ってきた。
植物に特有の性質を上手く利用する技の一つ。
一般的には接木することによって成長した上部の植物体(穂木)は接木していないものと変わらない、と言われている(と思う。)
しかし、wikipediaにもあるが接木雑種ということも実際に存在している。それは、接木することにより、上部の植物体が変異すること。
温州みかんの木にレモンを接木したところ、丸くて甘い実がなったという。
また、トウガラシとピーマンを接木して生まれた雑種「ピートン」なるものも存在している。
これらにはいろいろな反論もあったようだが、しかし十分に考えられるのではないかと私は思う。
植物はそれぞれの体に必要な養分を蓄積している。これはその植物の根が土壌からそれぞれの種類に応じて必要なものを吸い上げ、また生成しているからだと考えられる。
とすると、カボチャにはカボチャに必要なものをカボチャの根は土壌から吸い上げているのではないか。
だとすると、カボチャに接木されたスイカにはカボチャに必要な養分が流れ込み、スイカ本来の生長ではなくなるのではないか・・・
遺伝子までも変異する理由はわからないが、身土不二であることからも話しは繋がるし、現在の科学ではまだ未解明であるだけだと、私は思う。
要するに、何に何を接ぐのかによってそのものは変化する。ということ。
ブルーベリーには何種類もの品種があるが、果たして何に何を接ぐのがよいのか、その組み合わせは無限大だ。
普通、樹勢の強いラビットアイ系統に樹勢の弱いハイブッシュ系統・サザンハイブッシュ系統を接木するのが一般的だが、この逆がもしかすると美味しいラビットアイを作る、かもしれない。