我は世界で唯一の凡人なり


農業界は他業界とは違った空気感があると思う。

近隣で建設業・産業廃棄物業の会社が農業界に進出してきているが、現在の農家やJAと渡り合う上で今までの勝手の違いに悩まされているようだった。

私も父の建築業を見てきた上、産業系の空気感との違いを感じる。

なにより農業界には「なれあい」や「人間味」臭さと表現するようなものがあると思う。

とはいっても私もその界に属する人間であるわけで、その空気感が好きだ。

不思議とその感覚が、「これからの農業はもっとこうあるべきだ」と思うとき、有機農業だったり環境だったり、健康だったりしたワードよりも自然と周りの農家同士の“それ”を思い浮かべる。

今の自分は何がしたいのかを考える昨今、他の農業者もいろいろ考える中で、自分も同じ凡人であり、しかし農家の中でも全く同じ考えの人間はいないわけで。

今の自分をまず自分で肯定する。

我は世界で唯一の凡人なり、と。