その時に使用した竹酢液は近くの農家さんの手造りだ。
数日前から3日間掛けて竹を割り、窯の中に詰めてようやくフタがされているところ。
この窯ももちろん手作りだがとても多くの人手をかけて作ったそうだ。
中はレンガと赤土でできているのだが、赤土はヒビが入らないように細かい篩いに5回も通したそうだ。
今日は2時間ほど燃焼させることで生の竹の水分をあらまし取ることが出来るそうだ。
本番の火入れは明日。
私は明日は夕方まで仕事があるので終わり次第駆けつける予定。
朝から燃焼を初めて、昼ごろまでに内部に火が移り、夕方フタをするらしい。
内部の燃焼温度を測る機械があり、高い時でも500~600度程度らしく、400度を目途に燃焼させると言っていた、と思う。
炭窯であるが、本当の目的は竹酢液の採取であり、とれる炭は新築する家の床に使うとのこと。
通常、竹酢液は20Lだと3万円ほどしてもおかしくない代物。
それもそのはず。今回竹割りをして実感した。
自分がした作業は竹を等間隔に切る、割る、節を取る、束ねる、窯に入れる。これだけ。
この他に、山から竹を伐り出す、運ぶ、温度を約48時間見守るなどの工程がある。
竹の伐採、運搬、加工だけでも3人で丸2日はかかるだろう。
しかしこれから採取される竹酢液の量は200Lという。
これはあくまで原液の量で、市販されている高級な竹酢液はタール分を含まないような工夫がされていたりするようで、もう少し量も減るし、手間もかかる。
そんなことはさておき、この炭窯、ここの亭主の夢だったそうだ。
昔は集落で共同の炭窯があったそうだ。
家で火の当番が回ってくるそうで、小さいころその火の当番をさせられていたそうだ。
そんな経験がなつかしくなり、家の前に炭窯を作ったというわけ。
なんともはや、夢のある話だ。
私は家の納屋に牛が欲しい。まじで。
“炭焼き” への1件のコメント
子供が小さな頃は木酢液でしたがアトピーでお世話になりました。 木酢液=子供の匂い でした