朝6時、イチゴ屋のヒロ君と熊本へ行ってきた。
七城には麦の無農薬栽培をされている農家へ、菊鹿へはイチゴの無農薬栽培農家へ。
朝から雨・雨・雨・・・
古賀から太宰府に抜ける国道は朝の混雑で予想以上に時間がかかったがむしろちょうどよい時間に七城に着いた。
実は今日は数日前に思い立ち決行したので農家側のアポは全く取っていなかった。
しかし、なんと有難いことだろうか。作業の手をとめて以前にも聞いた質問に返答以上の話を聞かせていただいた。
米・麦農家の方はちょうどもち米の製粉途中だった。
裸麦。農協出荷後、味噌になる。押し麦にして麦ごはんなど雑穀としても販売しているそうだ。
小麦、品種はちくごいずみ。同じく農協を通して醤油の原料となる。その他に製粉し、うどんやカレーの原料にもなっているそうだ。
商品開発は製粉所やレストランなどと提携して行っている。売り先がすでに決まっている。
自分の近くで慣行栽培(化学肥料と農薬、除草剤を使った栽培)で麦を作っている4Hの先輩農家は麦を作ることがまったく面白くないと話す。
中耕といって麦の条間を耕したり土寄せする作業だったり、麦踏みすることなど、それなりに手はかかるのだがいかんせん補助金が無ければ割りに合わない作物であるからだろう。
かといって無農薬でさらに2倍以上の手間をかけて麦を作っても収量が半分程度になる。
買取価格は約2倍か、そこららしい。
現在の麦の補助金は収量換算になったため、そもそも収量の少ない無農薬栽培には補助金は減ることになり、実質反収(面積当たりの収入)は減り、手間は増え、補助金が減ることでさらに収入としては少ない、というあまり色の良い話ではない様子。
まぁ詳しい買取価格は分からないし、加工品販売による利益で全体的には経営として十分面白いと思う。
なにより!自分で作った小麦粉でパンが食べたい!
小麦を栽培するのに理由などそれで十分w
今年の秋には少しばかり、種を撒きたいと思う私です。
そして、麦にお別れしたあとはそのまま菊鹿へ。
4年前、大学4年の時の夏に卒論で頭がいっぱいだった中、イチゴを無農薬で栽培している人がいると後輩から聞き、1日だけアルバイトに行ってきた。
それからというもの、一度も行かずに今に至っていた農家さん。
イチゴが農薬を使わずに作れるというはイチゴ農家からすると無謀としか思えないほどだろう。
しかし、やろうと思わないから出来ないわけで、米も同じで使わないと腹をくくるだけってことはある。
味を言いますと、すっごい野生味が溢れていました。まるで野イチゴを食べている感覚です。
これはなにも悪いと言っているわけではありません。
今まで食べて来たイチゴが作られたイチゴという感じを受けたのです。
ヒロ君はいやぁ~といいながらどこから質問していいのかって感じでしたが、ちょうど昼休みにかかり作業の邪魔になるので連絡先を聞き、話を中断させて圃場を後に。
ご主人はいなかったのだが、いきなり尋ねて来たのに親身に話をしてくれた奥さんにほんと感謝です。
お土産にとイチゴに砂糖で抽出したエキスを頂きました。