人それぞれという言葉があるように、人にはそれぞれ独特のなにかを持って、掲げて、誇りにして、生きている。
それを生き方というのだろうか。この生き方とは人によってそれぞればらばらであることが人間性なのだが、
どうしてもこの生き方が良い、この生き方は悪いと判断しがちだ。
人それぞれであることを認められているのに、なぜか他人を意識したときからその生き方に是非をつける。
もとより、人は“それぞれ”であってはならない面があるということなのかも知れない。
良い悪いの区別は他人が決めるものであるとして、本人が自分の生を全うしたと思うのであれば、それは立派な生き方であったといえるのだろうか。
そもそも、立派な生き方というものがあるとするならば、だが。
「人にとって肝心なのは、望んだり生きたりすることに飽きないことだそうだ。」
攻殻機動隊 イノセンスより