今日の農業新聞の1面の記事。日本農業賞集団組織の部大賞に選ばれた農業体験農園の人の記事があった。
題は「夢語って形にしよう」というもの。
農業体験が楽しいのは、「農業」ではなく、「農」が楽しいのだ。また、農業に興味がありますと、派遣切りにあった人がテレビで就農の意欲を語っていた。これも、畑の中で汗をかき、自然の風を感じるという「農」の一場面を思い描いているのではないだろうか。
たしかに、「農」は楽しい。自分もその楽しさを今も、阿蘇でも十分味わってきた。
「農」が楽しいのはさることながら、さらに「農業」も楽しくあるべきなのではないだろうか。
体験農園で体験するのは「農」の楽しさ。これはこれで、とても良いことだと思う。自分も近いうちに体験農園をやってみたいと思っている。本当は、そのことを書こうとしていたのだが、考えているうちにかきたいことが段々変わってきた。
自分が思うのは、体験して楽しい「農業」である。この場合の農業とは、生業としての農業の意。
つまり、生活ができるだけの収入を得られる農業の体験である。
一般的な体験農園では、お金を払うことで畑を耕したり、種を撒いたり、収穫したりする。
自分の思い描く農業体験は、耕して、種を撒き、収穫し、販売することで収入が得られる農業の体験。
そんな本格的な農業が体験できれば楽しいだろうなぁ。まぁ生活ができるだけの収入を得られるとはいかないにしても、ちょっとした小遣い程度になれば、やる気もでる。お客さんとのつながりができる。そうなることが「楽しい」になるのではないだろうか。