もっこもち


img_2666もっこもちの名前の由来は定かではないが、この機械は田圃を均平にするための道具。

田圃は、水を張ったときに均平でなければいけない。高いところは地が出たり、低いところは水が深くなったりしてしまい稲の生育に影響を及ぼす。そのためにはできる限り水平に地面をならす必要がある。

もっこもちには鋤が着いており、トラクターで引っ張るだけで、土が勝手に荷台に上がる。そうして高いところの土を低いところに持ってきて、ダンプする。

もちろん田圃のどの位置が高いかどうかなど水が入っていなければわからない。去年、水を入れた時に高低を覚えておく必要がある。

地が高く、水面から地がでると、草が生えやすくなり、そこだけうっそうとしてしまうようなことにもなる。今年から使わないが、水稲用の除草剤も水面から地が出ていると効果が全くない。

逆に、地が低く水深が深くなるとここいらではジャンボタニシが寄ってたかる結果になる。ジャンボタニシの被害を抑えるには浅水にしておけば行動できなくなり、食害を受けにくい。しかし、田圃に凹凸があると、低いところに水が溜まり、タニシも寄ってしまう。結果的に低いところだけ稲が全くなくなる結果になってしまう。

などなど、田圃が均平でないといろいろな問題が起きてくる。このため、地ならしは大切な作業なのだが、いかんせん去年はどこが低くてどこが高かったのか、記憶が曖昧では話しにならない。