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2010-11
蓮華草の種、播種。
昨日だが、トラクター耕起が終わった4枚の田んぼに蓮華草の種をまいた。
写真は種を均一に撒く機械「みのる式均太」君。
本来は農薬や除草剤の粒剤を散布するための機械だが自分の場合はこのような場面で活躍する。
蓮華草の種は極小さく手で均一に撒くのは至難の業だ。
遠くからみるとモザイクにしか見えない。
どの程度の大きさかわかるように比較対象するため携帯電話に乗せてみた。
ピントが合っていないがご勘弁下さい。
蓮華草の種は去年、1kg525円だったのに対して今年は1kgあたり1050円と2倍に高騰した。
その理由は私の勝手な憶測では、化学肥料が高騰した時期があった。今でも数年前に比べると十分に高いそうだが、高価な化学肥料に変わる肥料として緑肥というものがみなおされている様だ。
蓮華草はマメ科植物であり、根に根粒菌という菌が共生することで、空気中の窒素を固定化する。つまり簡単にいうとマメ科植物は肥料になるのだ。
2年前に自分が光岡地区で蓮華草を撒いてから次の年、つまり今年の春には数枚の田んぼで蓮華草が咲いていた。
ということは来年の春にはもっと多くの蓮華草が光岡の田んぼで増えてくるのではないか、と予想している。
がしかし、私は蓮華草は無化学肥料へ移行したときにくる作物のバランスの崩れを緩和するために撒いているつもりなので、3年目あたりで蓮華草も種を撒くのはやめようと思っている。
新たに借り入れした田は別だが、地力が回復すればぼかし肥料も必要ないと思っている。
そんなことを思いながら均太をからい、田んぼを行ったり来たり歩いた。
本当は蓮華草の種を撒くのは11月上旬にしておきたかったが今になってしまった。
発芽適温は20~25℃と明記してある。
年明け後の初期生育が遅れるだろう。
「来年もよろしくお願いします」田んぼにお願いしておいた。
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土壌分析
今日はイチゴ屋ヒロ君のおうちにお邪魔してきた。
ヒロ君はイチゴ栽培でバクタモンという微生物資材を使っている。
その関連で知り合ったオーガニックランドという会社からの紹介で国の補助事業の一つを活用して簡易的な土壌分析を行うキット(49万円相当)を全額補助で購入した。
要件の中に農家のグループであることが必要ということで、自分も参加させていただき他1名の3名で事業に手を挙げた。
今日は会社の人がそのキットをもって操作方法を教えてもらいに来たわけだ。
上の写真は土から肥料成分などを浮かせる薬品を混ぜてろ過しているところ。容器はフィルムケース、薬品は醤油さしを使うなどコストがかからないように工夫されている。
ろ過したものを測定する肥料成分ごとに小分けし、発色させる薬品を混ぜる。
3番から9番がそれぞれ窒素であったりリン、カリなどの成分を分析する。
分析するといってもアクリルのこのケースを横から光を当てて透過する光量を測定することで発色量から肥料の含有量を算出するという仕組み。
これは簡易式であるにしろやることは大体同じなはず。
さて、ここまで農業にはこのようなこともありますという紹介だが、考えてもらいたいのはなぜ国民の血税を使い、このような土壌分析のために49万円もの大金が使われるかというところ。
土壌分析の目的とはその圃場にあった肥料設計をし、健全な作物を生育させるために行うことである。
しかし、現代の日本の農業では、特に施設園芸では肥料の過剰投入されていることがおおい。
昨今、世界の人口が増加するにつれて食糧危機が起こることが予想されているが、その食糧を増産させるためにも化学肥料は必要とされている。
その化学肥料が世界中で奪い合いになっていることをご存じだろうか。日本は他国にくらべその確保が後手になっているそうだ。
カロリーベースでみる日本の食糧自給率は40%以下となっているが、その自国で生産されている食糧のほとんどすべては外国産の化学肥料により支えられているのである。
ということは、無機的(化学肥料のこと)な視点も加えて日本の食糧自給率を見た時、それはすでに0%に限りなく近づいていると言えるだろう。
そこで最初にもどり、なぜ日本国が土壌分析に血税を注ぎ込むかだが、簡単に言うと土壌分析することで無駄な化学肥料の使用を避け、必要なところに十分にいきわたるようにするため、である。
土壌分析は一般の企業や農協、全農などでも行っているが、窒素・リン酸・カリウム・マグネシウム・カルシウム・マンガン・ホウ素・鉄などの主要な要素(約8成分か)を1回測定するのに3000円以上の費用がかかる。
今回のこのキットを使えば1検体600円未満で測定できるそうだ。
その代わり、測定した数値は大雑把であり、どの様な傾向があるという程度。
だが、施肥設計をするうえで細かい数値はあまり関係ないからとにかく安く、簡単にできる方法を現場では望んでいたのだ。
さて、これは現代の農業に関するお話だが、やはりここでも一つ上を行くのが有機農業ではないか。
化学肥料?そんなものは必要ない。自然界では必要な成分を補うために野草が生えてくるのだからそれを土に返してあげればいいだけ。
無理して反収を上げようとするからバランスが崩れ病気が入り、害虫がつく。
がしかし、だ。この土壌分析を継続することで植物の変化に関連性を見ることができ、植物の声を聞きやすくなるのではないかと私は思う。
土をさわっても違いがはっきりわからない。でもこれを使えば数値でわかる。
それだけでも面白い。やってみようと思う。
話は変わるがこのような車を見た。
自分の車にも簡単な「農業福島園」のステッカーを作って貼ろうかな。
「ファーマーズ」や「天下一」なんかもいいな・・・
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環境フェスティバル
11月の百姓三昧だよりにもお知らせしていた通り、メイトム宗像にて環境フェスティバルがありました。
私は宗像市有機農業研究会として参加し、餅つきをしました。
今回の環境フェスティバルで餅つきをしたのは初めての試みで、私が主導権を握り段取りをいたしました。
ところが、会員とのコミュニケーション不足により前日になっていろいろと問題が浮上、今日はとりあえずもちをつき販売したという程度に終わってしまいました。
もちをついている最中、列に並んでいるお客さんから「ここはなんの集まりなの?」となぜ餅つきをしているのかさえわからないという始末。
正直にいって私には今日、無事にもちをつくということを不備なく終わらせることしかできませんでした。
それは事前の段取りでそこまで私に余裕がなかったとしか言いようがありません。
ただの言い訳ですが、それ以上でも以下でもないという状況です。
ただ、この経験は次につながる事は確かだと実感しました。
どんなに自分の仕事が忙しかろうとも、どんなに課題が残ろうともやり終える事はやり終えました。
それにより、随分と自分の仕事へのキャパシティー(容量)が大きくなったことは確かに感じます。
今日、このブログを書くために写真を撮ったはずが、カメラにSDカードをさし忘れていました。残念。
また、百姓三昧だよりに餅つきのことを書いていたため、お客さんが声を掛けてくれました。しかし、長蛇の列ができていたためお餅を買って頂くことはかないませんでした(汗)スミマセン・・・
さらに、「ツイッターやってるよね?」と声を掛けてくれました。
初めてツイッターを介して現実に繋がった瞬間でした。単純に感動してしまいました。
あの時のYさん、ツイッター内でフォローしているのですがわからなくなってしまいました。もし、よろしければDM下さい。お願いしますw
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2年目のもっこもち
すでに11月も下旬。できれば11月上旬にこのしごとを終わらせておきたかった。
なぜかというと、これをしなければ田んぼを耕起できず、耕起できなければレンゲの種をまくことができないからだ。
レンゲの種まきが遅れると春先のレンゲの生育・開花が遅れてしまう。
がしかし、これまでにしておかなければいけないその時の仕事を終わらせているとこのしごとは次から次に追い抜かされていく。
もっこもちは去年だったか、ブログにも書いたが田んぼの土を高いところから低いところへ土を移動させるための道具。
動画にして紹介できればどのように土をダンプのなかに入れるのか面白いようにわかるのだが。。。
それはまた明日・・・
有難いことに発送の注文が多くよせられうれしい悲鳴を上げています。
それに加え、ツイッターのダイレクトメッセージが毎晩数件よせられ、返事を書くこともままならない状態です。
もう少し、手が空くようになればまとめて返信したいともいます。
今日は、明日の仕事がありますのでこの辺で失礼します。。。
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ブルーベリー紅葉
今日、わざわざ北九州からお米を買いにきてくれたお客様がいた。
その方はこのブログをすべて見てくれていると
のこと。
ブルーベリーの葉も色づいてきた。
とはいってもハイブッシュ系の品種がほとんど。
温暖な地域に自生していたラビットアイ系のブルーベリーはなかなかきれいな紅葉を見せてくれることはめったにないと思う。
写真はサミット。
朝は8度前後と寒くなってきた証拠か。あと半月すればだいぶ葉を落としているのではないかと思う。
葉があると風にあおられ鉢が頻繁に倒されてしまう。葉が落ちれば水やりも少なくなって楽になる。
そうなると鉢上げの作業が待っている。
鉢に対して枝葉が随分と大きく育ってくれた。
そんな中、2季なりのキイチゴがいくつか実をつけていた。酸味が強く、ほのかに甘い。
あまり良い実ではないが、我ながら微笑ましい。
夏の実はすべて摘花したためか、最近まで勢いがよかった。
この冬にはブルーベリー園の横に植え付けて、棚を作る予定。
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人生とは
久しぶりに今の自分に思いふけってみた。
昨日、同級生2人(熊本と福岡市)と後輩(古賀市)の4人で酒を飲みながら話した。自分はハンドルキーパー。
後輩と福岡市の2人は食品の流通関係の仕事をしているため、話が合う。
専門用語が出たり、単価について、最近の動向についての話が進む。
しかし、この二人は仕事を辞める、もしくは辞めたいと思っている。
一人は仕事を来年(まる3年間)で辞め、施設で野菜の生産をしたいと話す。
もう一人は休みの無い仕事に日常生活のほとんどを奪われているため、普通の生活がしたいと話す。
この時点では私は幸福である。他人と比較することで自分が優位にあることを実感することで得られる単純な幸福感でいえば。
自分のしたい仕事を思う存分しているのだから。
ところが、その本人は最近自分らしいことができていないように感じている。
自分のしたかったはずの無農薬の農業をしているし、個人への販売もしている。他にはなかなかまねのできない農業をしている。
これが、自分を自分の欲求で推し量った場合の幸福感だろう。
まだまだ自分のしたいことはいろいろある。運動もしたいし、旅もしたい。バイクなどの機械いじりもしてみたいと思っている。欲。
結局のところ、人間であり尽きぬ欲求で今に不満を感じてしまう。
私は(傍から)どうみても幸福な人間であることは間違い無いにしても、足るを知る心がなければ無に帰す。
さて、人生とは何か。
何かを成し遂げるためにあるのか。
何かを学ぶためにあるのか。
そもそも、何も意味など無いのか。
時間が流れていく。もう今年も残すところあと1カ月半。
年も四捨五入で30になった。
今の人生を楽しむも、耐えるも、無意味に過ごすも心次第。
「生きたり望んだりすることに飽きないこと」。
私は人生とは何か、生きるとは何かということを考えることに飽きて止めないようにしたい。
もしそれに意味など無いとしてもこじつけでも当てつけでも思いこみでもそれの追求が私の生きる原動力になっていく
そんな気がする。
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古代米(黒米・赤米・緑米)
- 2010-11-12 (金)
- 水稲
11月も半ばに入ってきた。最近良く聞かれることに今の時期は仕事はどんなことをしているのか、と。
すでに稲刈りも終わり、稲作農家はもう農閑期ではないのかと。
傍目からみればその様に見えるだろう。田んぼには何もないのだから。
しかし、自分のあまたの中ではやらねばならないことが列をなして順番を待っている。
精米、配達、発送が仕事の半分の時間を費やす。1週間のうち、3日以上は販売関係の仕事をしているため、畑しごとをこなすのはそれからさらに他の用事を除いた時間。
今日まで掛け干ししていた片づけがあった。脚や竿の片づけ、脱穀した後の稲藁を積み来春まで保存する。
それから今日は夏から放置していた田んぼの土手を草刈りした。
さて、そんな中「百姓三昧だより」でお知らせしたとおり、古代米の準備ができています。とりあえず、3色を混合したものを
6合のご飯にスプーン大盛り3杯ほどの古代米で写真のようなご飯になる。
一度おためしあれ!
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糯 脱穀終了
昨日、最後まで残っていた掛け干しもち米の脱穀を終えた。
昼に博多でTPPの反対デモ行進があったのでカメラを持って行ってきた。
しかし、JAの会館を出発して天神方面に向かうということだけを聞いていたところ、15分ほど現場に到着するのが遅れてしまい、行進はどこへやら。
帰ってテレビを見ていた祖母が自分がデモ行進に参加しに行ったものと勘違いしており、テレビに映らないか食いいって見ていたそうだ。
自分はあくまで今の日本の農業の現状で何が起きているのかこの目で見るために行った。
デモ行進には反対でも賛成でもない。アシタカではないが、曇りなき眼で見定める。
そんなことをして帰ってきて昼食、脱穀を始めたのが2:30。870㎡の田んぼなのでそれほど時間はかからないだろうとたかをくくっていた。
しかし、誤算だったのが日没の早さ。
3時のお茶をして気がつくと夕日になっていた。
日は沈んでしまったがまだ薄明るい内に家路につくことができた。
今年の糯米は少ない。全部でおおよそ6俵、約360kg。ご注文はお早めに。
掛け干ししておいた藁が乾燥したので回収した。倉庫横に屋根を作ってもらったので来夏まで保管。
この時に藁を確保しておかなければ夏野菜に藁を使えない。麦わらでもいいのだが、やはり自分とこの稲藁が気分的に良い。
リヤカーは籾殻を入れる大きな箱だったが解体した土台だ。
軽トラが田んぼに入るとぬかるむ場所があるのではまってしまうかもしれない。トラクターは最強のオフローダーだ。
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たまの休み
先日の文化の日に母校の学園祭に行ってきた。
農業実践サークルで収穫した米でおにぎりと豚汁の模擬店をするというので米の味見に行ってきた。
おにぎりには前日に送っておいた当園の古代米(赤米・黒米・緑米)の3色を混ぜたおにぎりもあった。
いろんな意味でおいしかったです。ごちそうさま。
写真は草千里の手前にあるパノラマラインから熊本市内を見た夕焼け。
金峰山の向こうに長崎、雲仙の山影が見える。
た まの休みとはよく言うが、全然気が抜けた気がしない阿蘇のドライブ。気が抜けないのは自営業の宿命か。
でも久しぶりに入る阿蘇の温泉は最高だった。あんな温泉に学生時代は週に3日は行っていたことを思うとなんと贅沢なことか!
そのころ村内利用者は200円。
はぁなんと恋しき大阿蘇か
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