籾摺りは一年のなかでも田植え、稲刈りに継ぐ重要な行事である。自分は小さな頃からこの手の行事のために八幡から宗像に来ていたが、小さな頃はまさに遊び感覚だった。いまでもなんだかウキウキするような気持ちになる。
たいていの農家の籾摺りには周到な準備と人手が必要になる。大きな機械に一定量の籾を流しながらどんどん籾を摺っていく。摺られた籾は玄米と籾ガラにわけられ、さらに青米を選別し、30キロで袋詰めされていく。
貯蔵庫の籾を吸い上げ口に落とす(ばぁさん)、籾摺り機の監督(じいさん)、袋詰めされた米を結び積み上げる(自分、おやじ)、新しい袋をセッティングする(おかん)。といった感じで回っていた。
初めての米作りであった今年の出来具合は稲穂の具合からでは平年並みか、むしろ悪いと見ていた。しかし、実際に玄米にしてみないと分からないもので、10アールあたり、8表(480キロ)のできで、ウンカの被害が大きかった去年より良かった。心配されたカメムシの被害もほとんど見られなかった。毎年してきた農薬の散布も収穫前に散布する対ウンカ、カメムシの殺虫剤も使用していないにもかかわらずだ。
これでやっと新米を出せるようになった。
※米の販売は、近々「農業福島園」のHPでも米の注文フォームを作る予定ですが、問い合わせのフォームからでも、電話、メールでも受け付けています。