一般的にはビール麦と呼ばる。最近になり出穂してきた。麦畑を遠めに見ると、黄緑色をしたのがビール麦で、まだ穂が出ておらず、緑が濃い麦は小麦だ。
水田の裏作作物として栽培されているが、現状は補助金が出なければ栽培されないようになってしまった作物。
昔はどの地域でも水田の裏作として、栽培されていたのだが、海外から安価で大量に輸入されるようになっため、日本では補助金をつけて栽培を助成している。
なぜ、わざわざ補助金をつけてまで日本の高コストで作る必要があるのか。これは、単に日本の食糧自給率という数字のためにやっているのではない。
しかし、その意味も曖昧になってしまう。それは補助金だけが目当てであるがために、麦の栽培に誰も気持ちが入っていない、と自分は感じる。補助金が栽培面積あたりででるため、おいしい、安全な麦なんて作っても関係ないようになってしまう。
草刈りが面倒なため、麦のすぐそばの畦でも除草剤ではいOK。麦が除草剤の影響でちょっと枯れてきても雑草が暴れなければ問題なし。
そんな麦がビールとなり、農家を含めた一般人の口に入る。これでいいのか。
“二条大麦” への2件のフィードバック
どの地域でも・っちのは間違いです(-。-)
高地ではそもそもの日照時間が足りんけ出来んし、棚田が主戦場の地域でも面倒くさくてやりたがらない。
麦ができるのは、ある程度低平地で、しかもそれなりに一枚の田が大きくないとね。
どの地域でも、とは「麦が栽培できる地域において」麦の栽培は可能でも採算が合わないから栽培しないということが言いたかったのです。
経済性という観点だけで、作物の栽培技術が廃れていくことへの懐疑も、伝えたかったわけです。