麦秋


img_2970麦に秋の季節が来た。

植物は多年草であれ、1年草であれ、自分の生きる季節を知っている。時期になれば自ら枯れ上がる。

まるで、自分の運命を知っているかのように。1本もまだ生きたいと思っていないのかいっせいに黄金色になる。

人にもそんな時があるのかもしれない。作物の場合は、遺伝的にほぼ同一人物であるなら、人は多様性に富んでいる分、その時もまちまちなのか。

人為的に人の遺伝子を優位なものだけに均一化するような、SFの世界がやってきたとき、いつか人も麦のように一斉に秋を迎えるのかもしれない。

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“麦秋” への2件のフィードバック

  1. 『まだ生きたいと思っていない』
    んやなくて、
    『次の世代(自分の子ども)に託そう』としてるんやないかなぁ。

    我が持論でした~

    • まだ生きたいと思っていないから黄金色になる。
      次の世代に託そうとして、黄金色になる。

      結局は同じ意味で、なんでまだ生きたいと思っていないから、という言い回しにしたかというと、
      人は死にたくないと現世にしがみついていることが少なくないと我は感じているから。