今朝、サツマイモを近くの農産物直売所「かのこの里」に出荷に行くと、4HC(農業青年者会)の先輩がキウイフルーツを出荷しに来ていた。
私が出したサツマイモは1kg200円なのだが、本当は250円ほどはしても良いかと思っていたのだが、他の出品者の値段を見てみると130円だったり、100円だったりする。
たしかに、イモは若干小さいが何もここまで値下げをしなくてもと思うほど値崩れを起していた。
この話を先輩にするとキウイフルーツの話をしてくれた。
直売所で販売すれば1kgあたり600円ほどの売値で、手元には540円ほどが入る。これでも売り上げである。
しかし、農協出荷(市場出荷)すると1kgあたり、230円で手数料などがこれから引かれ、手元には140円ほどしか入らないという。
キウイフルーツが1kg140円。
これは宗像農協での販売実績だが、八女農協などでは1kg360円ほどが手元に残るのだと言っていた。
だとすると2倍以上だ。どうやら農協にもそれぞれでやり方が違うらしい。それでこの差がでるという。
利益率の良いといわれる農産物直売所だが、時期には時期の野菜が収穫できるため、どこの農家でも同じ野菜が大量に出荷されると、当然のこととして値下げがおこり、しまいには値崩れを起す。
出品者の方にはこれを収入の本柱としてやられている方と、副収入の一つとしてやられている方とおられるようだ。断言はできないが、後者の方は安くても売り切ってしまいたいという気持ちがあるからか、値崩れの一歩を踏み出す傾向にあるのではないか、と先輩と話をしていた。
これも農協と同じく、直売所の経営の仕方一つで変わるはずだ。
農産物の適正価格。生産者も、消費者もお互いが理解し合わなければいけないのだろう。