日本で一番美味しいお米はどこのお米だと思いますか?と問われてあなたはどこのお米だと答えますか?
もし、私がそう聞かれたなら
「ワインには産地や産年で全く違い、一番など付けられないことと同じなように、お米にも一番おいしいお米というものは定義付けられないが、仮にもし、一番美味しいお米を決められるとするならば、それは自分が作ったものが一番美味しいでしょう」
と答えたい。
先日、インターネットをしていた父が面白いアイデアを思いつき、提案をしてくれた。
それは、日本一と名高い魚沼産コシヒカリの一番高いお米と農業福島園のお米を食べ比べてみよう、というもの。
そのメールに添付されていた有機JAS認定の魚沼産コシヒカリ、なんと5kg6900円(送料別)のお米を購入してみた。
注文から1週間以上たった今日、ようやく手元に届いた。
たまたま今日は八幡から両親が片付けのヘルプに来てくれたので、1合炊きの釜で炊き比べてみた。
また、これと同時に炊飯するときの水の違いがご飯の味にどれだけ影響を与えるかについても検証してみた。
水は我が家の共同用井戸水に対し、八幡の両親宅から持ってきたアルカリ還元水(もとは市の上水道)。
水をただ飲んでみると、我が家の水は井戸水とはいえ若干硬さと微量の臭みのような感じを受けるのに対し、アルカリ還元水は柔らかく、透き通っているように感じた。
試験区は2種類のお米に対し、2種類の水、計4区で同じタイミングで同じように炊飯した。
結果はというと・・・どれも同じように美味しかった。
おいしんぼの山岡士郎のようにどこがどうでどうおいしい、などの説明はできないので、簡潔に言うと我が家の夢つくしは魚沼産コシヒカリとほとんど変わらなかった。
もちろん食べるときにはどの飯がどこの米なのか、わからないように母に準備してもらった。
上の写真が魚沼産コシヒカリで、右が井戸水、左が還元水。
下の写真が夢つくしで、右が井戸水、左が還元水。
かわらない。
人間の味覚はじつはとても曖昧で、その食べもの本来の味というものはさておき、その時の状況で全く違う。
その時の空腹度合いや、場所や照明の明るさなどの環境、雰囲気、またそのものに対する先入観。これらすべてが入り混じり、味となって知覚される。
これは有機野菜です、といって美味しそうに思える街の人たちからしてみればそのものに対する先入観がまるで違ってくる。
有機野菜なんだからさぞ本物の味がするのだろうと思って食べるからなんだかいつもより敏感に香りや粘りを意識して食べる。だから美味しく感じる人間の心理を改めて知ることができた。
まぁでも本当に元気に育った野菜の風味が違うと思っていることを、そんな野菜作りを目指している本人なのだから添えておこう。
つまるところ、この二つのお米は共に元気なお米ということになる。次回はスーパーで売られているお米もあわせて食味試験をしたい。
“日本で一番おいしいお米” への1件のコメント
なかなか面白い実験ですな。
お米届くのを楽しみに待ってます。