今日は写真たっぷりでお送りします。
ちょっとわかりづらいが、籾の一番下にはパイプがあり、螺旋が回ることで籾を籾摺り機まで送っている。
蟻地獄のように籾がなくなっていくので、周囲のもみを地獄の中へ、いやパイプの中へ送ってやるためにスコップで掻き入れてやる必要がある。
写真は凹んでいる間もないほど籾を山のように積んでいる。さすがはじいさん、仕事にぬかり無し。
パイプの中には高速で螺旋が回転しているので、パイプ自体が無理な湾曲をしていると螺旋に負担が大きくなり、切れてしまう。
祖父が長年使っているこの赤いパイプはもう何十年と使い続けている。
パイプをいたわりストレートに近い状態で使ってきたため長持ちしている。これは祖父自信が自慢していた事。
さて、お米の殻である籾を早く、大量に摺るにはあなたならどうするだろうか。
現代の籾摺り機械は本当によくできていると思う。
写真がちょうど籾を摺るところの部分だが、警告の写真にあるようにローラーが二つ着いている。
このローラーの間を籾が通ることで籾がむけるのだが、このローラーは籾を送り出すように回っている。
つまり左は右回転、右は左回転をしている。
しかし、ただそれだけでは籾が籾殻と米にわかれない。
実は、片方が1回転する間に、もう片方は4分の1しか回転しない。回転スピードが違うのだ。
だから、この二つのローラーに入った籾は、片面は早く進むのに対して、反対の面はゆっくり。この差で、皮である籾がむけるのである。
私はこの仕組みを知ったとき、えらく感動したことを覚えている。
ローラーで籾をすられた米は、今度は斜めに傾いた板の上を揺さぶられながら落ちていく。
斜めに傾いていることで、まだ籾がついているものは板の下のほう、写真で言えば右上の方、
米は板の上のほう、写真で言えば左下の方に集まる。
こうして分かれて板から落ちる位置がちがうため、途中で仕切り版を作り、米だけのところは次の工程に進む。
まだ籾が摺れていない米や籾殻は、もう一度ローラーにかけられることになる。
そうして籾殻と米に選別され、送られるのが昨日も出てきたこの写真の機械。
中には円柱状になった網があり、網の目は小さな米は通過し、充実して大きく育った米は通らない程度の大きさの網だ。
そして粒の大きい米だけが選別され、米袋に入り、均秤される。
そしてこれが網の目を通過してしまった、通称青米といわれる厚みの小さな米だ。
通常は米よりも断然安く、飼料などに使われる。
この網の目が一回り大きいと、青米が多く出てくることになる。しかし、良い米だけが厳選されるということになる。
数年前、農協が引き取るお米はこの網の目が一回り大きくなったときがあったようだ。
これは、農協にとってみれば美味しいお米が取れるが、生産者は収量が減るようなものだ。。