これまた我が家の宝物。
戦時中、私の曾祖母にあたるおばぁちゃんが天秤でお米を量り売りしていたそうだ。
買いに来る方は八幡のほうからわざわざ汽車にのって来るのだそうだ。赤間駅から30分はあろうかというこの光岡までわざわざ米を買いに来る当時、米はとても貴重なものであったことはいうまでも無い。
ある時、15くらいと思えるような男の子が米を買いに来ていたとき、米の底を足の指でちょいっと持ち上げておばぁさんをちょろまかしているのを祖母は見ていたそうだ。
おばぁちゃんはたぶん、何もいわなかったが男の子が足でお米をあげているのに気づいていたようだと祖母はいう。わざわざこんな田舎までお米を買いに来るんだからと、おばぁちゃんなりの気遣いだったのだろう。
この一斗枡が倉庫から出てきたときにそんな昔話しをしてくれた。
側面には焼印で「一斗」という文字と紋章、その下には「フクオカ」と書かれているようだ。
この焼印が、容器の容積が一斗であるという役所かなにかの検査証のようだ。
お米を山盛りに入れ、写真にある棒ですりきって測る。
ちなみに1斗は10升、お米を入れると約15kg。体積は18.039リットル。
この一斗という体積からポリタンクの18リットルの容器が作られたようだ。(ウィキペディアより)
中国では一斗はちょうど10リットルと改められているようだ。
“一斗枡” への1件のコメント
これって我が家にもあるよ。
by 親父