以前に紹介した竹パウダーを利用した荒廃竹林の再生と安全な農業との連携を進めるためのNPO法人、バンブーワールド。
発起人はこの竹パウダーを作成する特殊な機械を所有している企業。
つまり、非営利の立場を利用し竹林の再生や農業への有効資材の提供という利とともに、会社の利益を出そうという一石三鳥、というのは私の勝手な想像。
NPOであるため、市の農業振興課が竹パウダーの普及に一役買っている。社会というのは実にうまい仕組みだ。
写真はこのNPO法人が竹パウダーの実証効果を確認するために国か県などからの補助金をもらい、原料を調達し農家に効果を報告することを見返りに無償提供された、その竹パウダー。
以前、自分が個人的に生ごみ堆肥をつくるために購入した堆積と同量だが、もしこれを販売するとしたら1袋8000円ほどになるという。
これだけの量で8000円となると実際に野菜をこの竹パウダーを使用することで品質や収量の増加につながったとしても最低でも8000円以上の効果になるとはいささか考えにくい。
この竹パウダーは化学肥料はいうまでもなく、むしろ牛フン堆肥より養分含量は少ない。あくまで土壌改良としての意味合いである資材では急激な変化というものはあまり望まれない。
なんにしろすべてこの売り上げのうち、原価がどれほどかかっているか農業の世界ではなかなか計算されない。
今回、無償で提供されたこの竹パウダーはブルーベリーのマルチに数本で試してみたいと思う。