百姓は自分で売ることが出来ないから儲からない。
簡単に言ってしまうが農作物を育てることはまったく簡単ではないし、育っている野菜は待ってはくれない。
そんな状況のなかで個人販売をすることは相当に難しい。
自分で売ることが出来ないとは売る能力がないということもさることながらその手間暇が無いのだ。
これはがんばって解決できるものではなく、育てているものへの時間を削る以外にない、と今になって気付いた。
面倒をみることに多すぎるということはないのだから。
もっと田んぼや畑に力を注ぎたいが、待ってくれているお客さんがいる。
買ってくれる人がいるから育てることができるが、育てることもままならなくなっては本末転倒だ。
ではどうするか。
今の自分で考えられる選択肢は二つ。
一つは自分で生産と販売を両立する規模で頑張る。
一つは生産か販売、どちらかに多くのウェイトを置き、もう片方は人に任せる(パートナーを見つける)。この場合のパートナーは嫁さんに限らず気の合う仲間といった感じ。
自分の農産物だけを販売していても視野が狭いし、独りよがりになるし、広がりがないし・・・
生産面からすればもっと作物を見る時間がさらにいいものを生み出す原動力であることに間違いないし。
No.21の百姓三昧だよりにも書いたがようやく自分で自転車をこいで回っていくようになったところである種の岐路にきているのだろう。