写真は8月28日。ミルキークイーン。
今年は面白い年になった。というのも、普段では日照が少なく病気がでそうで心配だとか言っているが、本心では半分は面白がっている面もある。
作物というのは、あくまで自論だが作ろうとすればするほど作りにくくなる気がする。
なんの証拠もない感覚論なのだが、収量を多くとろうとか考えていると今年のような年には悲惨な目にあいやすい。
だが、テキトーにしているとそれなりになるのは当然で、この写真の後、ミルキークイーンは早くも倒れだしてしまった。
原因は、中干しをせずにぬかるむままの田んぼに、普段でも茎が弱く丈の長いミルキークイーンが今年の日照不足でさらに軟弱に育った。
そのため、茎元から倒れるように傾きだした。
倒れているのは田面が低く、水が溜まり易いところからだが、収穫が9月21日ごろからなのに、今の時点で倒れだすと、この後前面が倒れてもおかしくはないかもしれない。
中干しをしない理由だが、逆に中干しをする理由が稲が元気よく成長し、株が増えすぎるのを防ぎ、無効分げつ(穂の出ない茎)を少なくするためだとすれば、ただでさえ茎数がすくないミルキークイーンは中干しをする理由がないと思っていた。
今回、この中干しをしない理由を見直す必要があると思ったのだが、茎数が少ないのは変わらないので、どうやって茎数が減るのを防ぎ、地を固めて倒れにくくするのかということか。
そもそも軽くでも中干しをすることでどの程度分げつが減るのかが分かっていない。
このような状況を毎年少しずつ経験していくことで上達していくのかもしれないが、1年に1回しか経験できないのでは一生かかって60回の稲作だ。
これでは満足できるのは晩年になってからか、それよりも先に情熱のほうが冷めてしまいそうだ。
もっと勉強が必要だ。