今年は田んぼが増えることもあり、科学的な視点からも全ての圃場を把握しようと思い、全ての田んぼで土壌分析をすることにした。
1枚の田んぼから均等に5点を取り、乾燥、粉砕、混合して分析する。
全36筆。(圃場の数え方は筆)
当園では稲の苗も田んぼの土で作っているのでどの圃場が一番適しているか、結果をみてから今年栽培面積が増えて足りなくなった土を追加採取する予定。
土壌分析は、例えばマグネシウムが足りないから苦土石灰をいれようとか、腐植が足りないから堆肥を1反あたり2トン入れようとかいう指導がもらえる。
それが今まで先人たちが培ってきた農学なんだろう。
しかし、どんなに分析して、足りないものを補っても害虫は出るし、病気は減らない。
むしろ、出る前提で農薬は散布される。
あくなき増収への夢、腹いっぱい食べることが人間の欲望だった。
別の見方をすれば、自然という人間の知では未だに未解明の事が多い世界を少しでも理解しようとする探究心か。
何が正解とかではない。
何を信じるか、なのかな。