お米の収穫量は化学肥料など作り方次第で1反(300坪)あたり10俵(600kg)以上になる場合がある。
それに比べ、当園のほぼ無肥料の稲作では平均で6俵(360kg)の収穫量だ。
以前の百姓三昧だよりで、「当園のお米5kgを買っていただけると約4坪の田んぼが有機になります」とお伝えしたことがあった。
今年、(平成27年度)も周りの農家さんの離農があり、私に耕作の依頼があった。
私は正直お客さんが増えるスピードより田んぼが増えるスピードが速いことに少々焦りを感じていたが、この先光岡区で後継者がいないことを思うと、いずれは否が応でも耕作を頼まれることが目に見えている。
そこで、腹を括った。
先人から教えていただいた稲を無農薬で作る技術があること、
田んぼを任される地域にいること、
ある程度の資本があること、
個人販売やお客さんとの交流をもてること、
これらの要素が有難いことに私にはあるようだ。
だったらもう臆することは無い。
田んぼを作ってくれと頼まれるのであれば引き受ければいい。
そうやって無農薬の田んぼが増えると、もしかすると川がきれいになるかもしれない。
川がきれいになると海がきれいになるかもしれない。
海がきれいになると昔のように魚が増えるかもしれない。
それを支えてくれるのがお米を買っていただけるサポーターの方たちだ。