今年の苗土で変わったのは採取時期。
今まではその年の2月や3月ごろにとってきていたが、今回採取したのは昨年の6月。
ぼかし肥料を混ぜたのが昨年の秋だがすでに半年以上経過している。
ぼかし肥料は有機物であるため、水分条件や温度、空気によって発酵したり腐ったりする。
有機農業の野菜は化学肥料で育った野菜より危険だ、などと言われることもある。
間違っていはいないが全てがそうというわけでもない。
有機野菜が危険な理由は畑に投入する有機物の腐敗が主な原因だと思う。
きちんと発酵しているぼかし肥料は食べられるほどだ。
要は有機質の肥料は化学肥料に比べ使い方を気をつけなければいけないということ。
今まで苗作りは一番苦労してきた。つまり、いろいろと失敗をしてきた。
一番の要因は、化成肥料ありきの苗の作り方にある。
少ない土に密植しているのが現在の一般的なマット苗と呼ばれる苗であり、化成肥料が無ければ順当な生育はおおよそ難しいのだから、有機肥料に置き換える場合にはそれなりの無理がある。
しかし、これだけの面積の苗を作るにはマット苗で田植えをする方法が一番効率的ではある。(直播を除いて)
ほかにもポット苗と呼ばれる育苗方法もあるが、苗の数が増えたり、専用の種まき木・田植え機が必要になったりと、初期投資だけで300万円以上はする。
ポット苗のほうが丈夫な苗が出来ることは明白なのだがそう簡単には変えられない。
それよりも現状の方法でより状態のよい苗を作れるようになれればよい。
そのためにいろいろと失敗をする。
今年はどんな失敗が待っているのかワクワクする。