足元を固める


2018年が始まった。32歳の1年。

稲作11年目、無農薬では10年目。50歳で引退するならあと18年だから、29年中の11年目。

あと18回しか稲作はできない。意外と少ない。

50歳で引退と書いたのは実際に稲作の舵取りをして農業をするなら、という意味。

50になるころには後進の育成や品種改良や、林業や畜産業、加工業への展開を楽しみたいから、実労働が大きい稲作自体からは50歳くらいで引退したいと思っている。

そこで、あと18回しかないのだから、本当はこのやり方がいいはずと思っていることをやらずしてどうするのか。

それはみのる産業が開発したポット育苗での稲作だ。

稲は本来、本葉1枚目から脇芽を出すが、現在主流となっているマット苗では2枚目の本葉から出るはずの脇芽まで退化してしまう。

この下葉からの脇芽を生かすことができるのがポット育苗だ。

がっちりした苗を作ることができるので、タニシに食べられることが少なく、ジャンボタニシ除草も水管理が楽になる。

欠点は苗の数がマット苗に比べてほぼ倍の数が必要になること。

あとは、播種機から育苗箱(ポット)、田植え機まで一気に変える必要があるので初期投資が高い。

しかし、転換をはかるのに一番怖いのは初期投資の金額ではなく、作り方の違う苗づくりをぶっつけ本番でやることだ。

それが怖くて今まで絶対にポット苗がいいと思いつつも、手が出なかった。

試しに1枚だけでも手播きして苗を作ってみればよかったのに、初期投資が高いとか、忙しいとかで一歩を踏み出さずにいた。

しかし、残すところあと18回しか稲作ができないんだぞ、と言われれば石橋をたたいている暇などない。

といっても、渡るのは落ちそうな石橋ではなく、完成された育苗体系すでにあるし、そもそも稲そのものに変わりはないのだから、稲の生態をきちんと理解していれば恐れることはないのではないかと思えるようになってきた。

今年、倉庫も建てたいと思っているし、またチャレンジな年になりそうだ。

そこで、題名の足元を固めるということだが、去年の反省点は自分の仕事が多岐にわたり、手が回らないところが多くあった点。

稲作でいえば、まさに足元、草の管理だ。

畦畔の草が刈られていないことは、水管理も、生育ムラの確認もできていない証拠。←2017年

今年は基本をしっかりと抑えた農業をやっていきつつ、チャレンジしていきたい。