NHKで今夜放送がった番組。
世界中で農地の奪い合いが起きている。すでに食料危機は起きた。しかし、今の時点では一時的な問題だった。
ウクライナで農地の獲得に奮闘する日本の農家。(農家というより農業起業家?)
国の4分の1の食料を海外の農場で生産するため国を挙げて後押しする韓国。
世界でもっとも貧しいといわれるアフリカの国の農地でさえ奪おうとする世界の企業。
そこまでが番組で写った農場争奪戦の最先端。
しかし、田舎道を走れば随所に見られる耕作放棄された農地。
跡継ぎのいない日本の農業、進出する企業。
相反する状況に嫌悪感を抱かざるを得ない。
自分は企業でも行政でもない。一人の農業者としてこれからどうなっていくのか、とても興味がある。
“ランドラッシュ” への1件のコメント
営利企業による農地争奪も、既存農地の荒廃も、
ともに市場主義の歪な先鋭化が現象化したものと言える。
つまり、農業は本来的に土地生産性が低くて“儲からない”から荒廃するし、
食糧の安全保障の観点による行政からの梃入れで“儲かる”から争奪が起こる。
だから、「農業じゃ食っていかれん」と嘆く爺さんも「これからは農業だ!」と野心に燃える青年起業家も、実は同じ地平に立っている。
是非とも、そうではない農業のあり方を実践してほしい。