8月のこのころから中干しを行っていたが、6日からため池の栓が抜けられ水がまた入るようになっている。
中干しとは田んぼの水を抜き、乾かすことで土壌に酸素を送り、根を伸ばすために行う、など指導されていると思う。
自分の勉強不足でもあるのだが、百姓によってこれらの意味や目的はずいぶん違ってくる。
去年までなるべく中干しをしないように勤めていた。
というのも稲の根というのは酸素を供給しなくとも茎から根に向かい酸素を送る仕組みがあるので、わざわざ土を乾かす必要はないとする考え方。
また、湿田の状況を変えることはそこに生息する生物が環境の変化で一時的に減少することを懸念するためだ。
しかし、去年の夢つくしやミルキークイーンなど収穫が若干早い品種では上の田んぼがまだ水を張っているために染み出てきてコンバインがぬかり、大変な思いをした。
また、秋雨が続き田が乾かずに稲刈りが遅れ、適期を逃してもいけない。一度乾いていると乾燥も早い。
ぬかっていてはさすがにこれでは仕事にならないと思い、少なからずこれらの品種ではある程度中干しをして、土を乾かすことにした。
栽培面積を広げることで機械化し、ゆえに曲げなければいけないところも出てくる。
それもまた、人生の一興か。
農業のやり方の模索は終わることはない。