勉強会


img_30625月22日、日田で勉強会があった。ちょうど1ヶ月おきにあっている勉強会。会員の圃場を数件見学した後に、夜は栽培試験をした植物を持ち寄って、生育の差異などを検討しあうというもの。

今回は、ナシ園二つにトマトハウスを回ってきた。

ただ自分がナシ園やトマトの圃場を見学しても、なにがどう良くてどう悪いかなど全く判断できない。自分が栽培している作物なら少しはわかるのだが。

なぜ、全く関係のないようなナシ園に行くのかというと、これらは同じ果樹であり、同じ植物であるから。

葉の色、新芽の動き方、剪定の仕方、肥培管理、下草の種類、土の匂い。まだまだあるがこれら全てがその場の環境をあらわしている。

その環境が今、どういう状況にあるのかを知る手がかりがいたるところに現れている。その状況を察知する感覚を養うには、いろいろな現場を見、聞き、感じることが重要だろう。

その時に、今までいろいろ見てきた先輩方が一緒だと話しが数段早い。解からないことがなんなのかが解かるようになる。結局、わかるようになるには自分で理解しなければならないのだが。

img_3069この二つの葉はナシの葉(豊水)であるが、左右で全く樹の状態は違うようだ。どっちがどうなのか、解かるだろうか。

img_30692ピントが合っていないが、葉の先端のギザギザ、色が違うのが解かる。左のほうがとげの先端が茶色くその周辺も色が落ちているのがわかる。

専門書によると苦土(マグネシウム)欠乏症のようだが、単純にマグネシウムを与えればよいというわけでもない。

写真ではわからないが、葉の厚みや照りも左のほうが劣る。

一見圃場をみただけでは自分はわからないのだが、先輩たちは一歩踏み入れただけで状態が芳しくないことをわかっていた。

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