いつの間にか


img_3901朝、刈り取りを待つヒノヒカリの田圃を見て周りながら、いつの間にか成長し稲穂を風に揺らす姿になっていることに気が付き、驚く。

つい数日前に田植えをしたような感覚に、フェードアウトしながら葉で水面が消え、穂が出てきて頭(こうべ)を垂れる。

思い返しても数秒の出来事のように風景が変わってきたような感覚に、私はいったいその間何をしてきたのだろうかと時間の流れが読めないまま田圃を見ていた。

実は田植えが終わったとき、田圃を見ながら「今年はいつの間にか収穫の時期が来るんだろうな」という感覚があった。

まさにその通りになった。

時間の流れが速く感じることがなぜかはわからないが、作物というのは作るというより恵みを頂くという感覚であるということが所以のような気がする。

作りあげるという事象に関しては時間がかかった感覚はとても大きいが、恵みを頂くという感覚は棚から牡丹餅のような気がしてならない。

種を播き、水をやって肥料をやる。そうするといつの間にか米になっていたりニンジンになっていたりする。これは、木を掘ると彫刻になるとは違う。

そんなことを思いながら秋風の匂いを嗅ぎ、田圃風を聞いていた。


“いつの間にか” への4件のフィードバック

  1. こういう感覚はすばらしい。ブログ「ぶんやさんち」でも新米「夢づくし」のこと書いておきました。

    • ありがとうございます!

      最近はあんまり感覚のことを書いていなかったように思います。
      このブログの意義は農業福島園の実情と福島光志の気持ちを伝えたいためにかいているので、これからも気持ちを忘れずに綴っていきたいと思います。