籾殻燻炭


img_2677img_2680籾殻を蒸し焼きにして炭化したもの。ホームセンターなどで売っているくん炭は異常なほど高く感じる。その分、焼き損じた籾殻は一粒も入ってはいないのだが。

昔はどこの農家でもこの焼き籾殻を作っていた。あらましな農家のくん炭は灰になってしまったり、焼けていない籾殻が混ざったりする。均一にくん炭にするにはずっと見ていて、焼けてきたところにまた籾殻を置くという難しくはないが手間のかかる作業。これはあくまで祖父のやり方。

この焼きもみがらは稲の苗土に混ぜる。排水性や保水性が抜群で、稲のミネラルを凝縮している。表面は炭と同じ多孔質で微生物の住みかになる。

今では焼き籾殻をつくる機械も市販されている。一度に500リットルを作れるものなどもあるようだ。やきもみがらはあればいろいろと重宝する。現代農業を読み返して自作しようかと思案中。


“籾殻燻炭” への1件のコメント

  1. 江戸時代、煙草盆の火種として、「ひきがら」が用いられていましたが、この「ひきがら」は今でいう「燻炭」なのでしょうか。稲籾のほか、小麦や蕎麦の挽殻も燻炭として利用されるのでしょうか。