現在、多くの家庭で出る生ゴミのほとんどは焼却処分されている。
この生ゴミをどうにか畑に返すことができないものかと以前から頭の片隅で思案していた。
しかし、各家庭で出る生ゴミを収集するだけでも大きなコストになる。そのため、行政や民間でもあまり生ゴミのリサイクルは行われていない。
一部では、収集し堆肥化されている場合も聞くができた堆肥を販売するとしても、なかなか損益は見合わないだろう。
先日配達にうかがったお宅で、生ゴミをピートモスと籾殻くん炭で堆肥にしていた。
ピートモスはホームセンターなどで買うととても高い。籾殻くん炭もしかり。それだけのお金を掛けて、生ゴミを堆肥にしていた。
そこで、以前ブルーベリーの畑に必要だった木材チップを頂いた業者が、竹のみを細かく粉砕した竹パウダーなるもので、生ゴミ堆肥ができるというパンフレットを頂いていたことを思い出した。
この竹パウダーであれば、安価で済むし、最近ではピートモスの過剰採取による環境破壊も指摘されていると聞くため、一石二鳥である。
しかし、この竹パウダーを扱う業者までは個々人でとりに行くには少々遠い。
さらに、自分は以前から家庭で出る生ゴミが市の燃えるゴミとして焼却処分されていることをしっており、どうにか利用する手はないかと思っていた。
そこでひらめいたのだが、我が農園で竹パウダーをフレコン(500Lほどの布袋)で購入し、家庭で生ゴミ堆肥を作りたいという方を募る。
そして、竹パウダーで各家庭で生ゴミを堆肥にしてもらう。できた堆肥を当園がもらいうけ、変わりにできた野菜を差し上げるという、循環システムである。
このシステムの最大の特徴は、生ゴミの状態では大きくかさばる運搬費用が少なくて済むし、配達のついでであればなお省力化されること。
さらに、堆肥にするまでの労力も、個人個人が行うために特別な施設や機械は必要ない。各家庭が、循環の環に入ることができるのである。
問題点としては、堆肥にするまでの過程でハエがわくなどの不衛生状態にならないようにするなどの作り方の指導をすること、など。
現段階では一つのアイデアだ。これから、我が家でも竹パウダーで生ゴミ堆肥を作ってみることと、ピートモスで堆肥を作られていたお客さんにモニターとして試してもらおうと思う。
もし、このブログをお読みになり、ご家庭で生ゴミ堆肥を作ってみたい、農業福島園の循環の環に入ってみたいと思われる方がおられたら是非ご一報下さい。
“竹パウダーで生ゴミ堆肥” への1件のコメント
鳥栖におった頃、社宅の庭で生ゴミ集めて堆肥を作っていた。
まぁ、ホントは堆肥とは全然言えんよーなただの生ゴミの土還し。
たまに覗くと蛆が凄いことになっとったけど、それでもBBQの後処理とかでかなり役に立っていた。
土に還すだけなら結構簡単