先月号の現代農業にあった光合成細菌の培養方法を元に、自ら培養してみた。
元菌は山本商店さん(以前ぼかし工場として紹介した肥料屋)の光合成細菌(商品名:PSB)を200mlほど。
このPSBは10lで1万円以上する品だ。それを200mlなので元菌の原価は200円。
それに粉ミルク、クエン酸、海草の煮汁を少々加え、日のあたるところに放置。あとは毎日かき混ぜてやるだけ。
現代農業には15日ほどで赤くなり、光合成細菌独特のどぶくささがでるとあったが、1ヶ月以上かかった。
正直半分あきらめていたのだが、赤色を帯びだしてきたのは最後の3日程度だ。それまで、徐々に赤くはなってきていたが、急に色が変わった。
写真の容器は20lだが、この容量で今度は衣装ケースで試してみる予定だ。
作った光合成細菌はいろいろな植物に葉面散布、もしくは灌水時に1000倍で希釈し使用する。
1000倍希釈なので、相当量の溶液ができるが、田圃に流し込みする場合は水が多い分相当量の原液が必要になる。
このように市販されている農業資材だからといって、自分で作れないことはないものも多々ある。
ただ、今回作った光合成細菌が商品のPSBと同じだけの働きをするとは限らないのでなんともいえないのだが、自分で肥料なり作ることでまたそれらを使うときの目線が違ってくるだろう。
“農業資材を自分で作る” への2件のフィードバック
光合成細菌の培養なんて大変だけど楽しそう(*^。^*)
種菌用資材は光合成細菌のみの資材ですか?
ドブ水だって、ため池だって、光合成細菌はいるみたい
ですけど、ドブ水の中の光合成細菌がトマトの畑で効果があるのかわかんないですね(^_^;)
効果はどれほどのものか興味があります。
何に使用するんですか?
種菌に使った資材は種菌用として販売しているものじゃなくて、それを薄めて使うものとして販売されているものだよ。
どぶ水をトマトに葉面散布した場合は逆に他の菌が悪影響することが問題だな。
光合成細菌のみを選択的に葉面散布するのはそのためだね。
今回作ったのは本当に自分で培養できるか試験的に作ったまでだけど、ブルーベリー、野菜(トマト、キュウリ、ナス・・・)とりあえずいろんなものにつかってみようと思う。
山本商店ではこの光合成細菌にプラス、ルートパワーというサイトカイニン系の植物ホルモンを添加すると効果がよりよくできるらしい。