米の検査


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農業が収穫シーズンに忙しいのはなにも農家だけではない。

精米所も収穫時期はてんてこ舞い、らしい。

我が家も段々と落ち着いてきたので、米の検査をしに精米所までちょっくら走ってきた。

米の検査とは、米を販売する上で表示しなければいけない品質表示を保証するために行う。この検査は義務である。

この品質表示について農業新聞の記事にあったが、守られているのは20%台だと1面に載っていた。(詳しい数字は覚えていないがたしかそのくらい)

はっきり言おう、この品質表示のための検査を100%守るのは現実問題無理だ。

だからこのようなパーセントになっている。

まず、小売する場合の玄米を個包装してあるすべて、一個一個検査しなければならず、個々に200円の検査料がかかること。(検査料は私がしてもらった精米所の場合。すべてを検査するとなると数万円になる)

すべての米を検査するために、精米所に一度運ばなければいけないこと。大型のトラックが無ければ無理。

検査を受ける専用の米袋(ナフコで売られている米袋の2.5倍の値段)が必要なこと。

そこで、当園ではせめてもと思い、夢つくし4袋、ヒノヒカリ4袋、ヒヨクモチ2袋を軽トラに乗せて隣の宮若市まで行ってきた。

なんと宗像市にはこの検査をする機関が農協以外に無いのだ。その農協はというと、供出米を農協に出している分は検査はするが、その他個人で販売するお米に関しては検査できないという。

まず、検査しなければいけないと知った自分は農協に問い合わせたところ、こう返事が来た。

次に、この検査について監督している機関、農政事務所に問い合わせたところ、「農協でお願いします」という。農協でダメだったのでこちらに問い合わせたというと、数日して隣の市の精米所を紹介してくれた。それも、たぶんここならできます、という程度。

監督する立場の機関がこの程度のことでは表示義務が守られないのは当たり前であるし、むろんこのシステムに無理があることも改善されないままなのは言うまでもない。

私は古米を混ぜるようなことはしないので、検査を受けようと受けまいと同じなのだが、義務である以上守る必要はあるが、無理なものは無理だ。


“米の検査” への2件のフィードバック

  1. 米の検査、面倒そうですね。
    JA出荷分しか検査してくれないって、おかしいですね。
    米販売を自由化した時点で考慮すべきだったでしょうに。

    わが家は検査せず、「未検査米」という表示で販売しています。
    農家直売なら顔が品質保証ということで何とかなってますが、
    流通に乗せるならちゃんと検査受けないといけないでしょうから、大変ですね。

    見た目だけの1等米とか2等米とかで、味は同じなのに値段が変わるのもおかしいし、要求される仕上げ水分も14%台と低すぎるし(食味が落ちる)、米の検査制度には?がたくさんつきますね。

    それより安全性とか、環境配慮度などを検査してもらいたいです。

    • 我が家でも去年度まで未検査で表示していました。
      テレビで米の個人販売を違法に行って、直談判した人が写ってました。
      それくらいの行動で示す勇気を、日本の農家は持たないといけないなぁっと思って今回ブログに公表した次第です。

      流通には乗せていませんので特別問題はありません。
      今のところ個人販売のみですので、ただまき農園さんと同じく顔が品質保証ですね。

      環境配慮度が評価基準の一つになったら面白いとは思いますね。
      でも一番環境をまもっているということは数字では表しにくいものですからやめたほうがいいと思いますね。