先月6日に仕込んだ米ぬかぼかし肥料を散布する時が来た。
2月20日のブログにアップしている写真はもとが青白く移っていることもあるが、米ぬかが発酵して色が変わっていることが分かるだろうか。
はじめは握るとだまになるくらいの水分も、発熱による蒸散でこの頃にはさらさらになっている。
これまでに発熱を確認してから20回以上、スコップ1本で切り返しをしてきた。
完全に発酵するにはもう一度水分を加えてやれば60度から40度程度に落ちていた温度もまた上がり、さらに発酵するそうだ。
しかし、田植えまで3ヶ月の期間があるのでその間に田んぼの土と馴染むだろうということでこのタイミングで散布している。
というのも、生の有機物を土壌中に混ぜると地表面に出ない数センチ下でも、微生物にとっては酸素が少ない環境になり、好気性菌が働かず、腐敗になりやすいと言われるため、発酵肥料や堆肥でも完熟していない有機物の散布には気をつけないといけない。
また、この米ぬかぼかしの散布量は10アール当たり、50kg程度と極少量であることも腐敗になりにくいと考えてのこと。
もっと詳しく探求する人もいるが、私にとっては土壌は宇宙そのものであり、答えを求めれば求めるほど息苦しくなるようなものを感じる。
感覚でやっていく農業も悪くないように思う。
この日は初春の快晴。のんびり外仕事をするには絶好の日和だった。
トラクターに乗っているのは最近アルバイトに来てくれているとても謙虚なH君。
次回の百姓三昧だよりでご紹介する予定。
また、今の配達・発送に野菜がなくなってしまい、ようやく種を播けるまでになった。
写真はにんじんの種。
今から種を播いて収穫できるようになるのは早いもので5月下旬ごろ。
一時の間、野菜がなくなってしまい寂しいが田植え前にはいろいろと野菜の収穫が出来そうでいまからワクワク。