9回目の田植えから早3週間


最近はSNSの台頭と、子供との時間を大切にしたいということからブログの更新が滞っていた。

しかし、初めて私を知った方がウェブサイトやブログを読んでくれて、農業のことや考え方のことなどのアイデンティティーについて知ってくれる場合があるが、SNSを見て福島光志のそれを感じ取ることは少ないようだ。

というか、正確にはSNSからはアイデンティティーを感じにくいのか、書いている内容がそれを感じ取れないような上っ面のことが多いのか。両方か。

というわけで、ブログの大切さを改めて感じているため、久しぶりに書くときはやはり稲のことを重点的に書きたいと思う。

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写真は、教育大学の先生から譲っていただいた福岡正信が育種したという品種、福岡1号もしくは2号。

通称ハッピーヒル。

品種の登録は1号と2号で2品種あるそうだが、種を引き継いぐにあたり区別がわからなくなった、もしくは片方が消滅してしまったそうだ。

品種の特性は極めて分げつが少なく、穂は短いのにびっしりと籾をつけるそうだ。

まるで稗のような穂の付き方だと私は感じた。また、茎は固く倒伏しづらい。

稲の専門家でもこんな姿の稲は見たことがないというそうだ。

このハッピーヒルをセルトレイで1籾ずつ播種し、30センチ間隔の1本植えにした。

詳しくは知らないが、自然栽培ではこの間隔で田植えをするということを聞いていたので同じようにしてみた。

普段見ている稲と違うのは、下葉からの分げつが開帳型で伸長している点だ。

通常のマット苗と呼ばれる苗では本葉1枚目と2枚目の間から発生するはずの分げつが退化するが、セルトレイの1本植えでは退化せず、分げつが起こっているため、開帳する。

1本植えをした場合はただでさえ普段見ている稲より力強く感じるが、ハッピーヒルの本領はここから違ってくるのではないかと期待してやまない。

 

今年は新しくつやおとめという玄米でおいしい品種というのも栽培している上、ハッピーヒルもどんなお米になってくれるのか楽しみで仕方ない。

種取りだけになるがササニシキも少し植えたし、そんな9年目の稲作、穂が出てからは穂肥の試験をする予定で、今年の秋は楽しみが多すぎる。

 

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