水稲農家の自慢の米が1品、それに加え参考として今年から作付けが行われている元気つくし、そして9月下旬に会として参加した菊池の環保研現地検討会で会員がこの人の米が食べてみたいとなったTさんの七城米。
計13品の食味を検討した。
これらのお米は前もって機械による食味値を測定してあり、この値と当日に食べ比べで採点された数値の合計で順位が決まる。
実際に食べて測定される項目は①外観②香り③味④粘り⑤硬さ、の5項目。
食味検査とは本来どこかが定めた正式な方法があるのだが、それとは若干採点方法が違う、有機農業研究会独自の方法で行った。
1年前もおなじブログを書いているので同じようなことを説明しているはずではあるが。
さて、気になる当園のお米の審査結果だが、今回は初めて作ってお客様から評判のよいミルキークイーンを出品してみた。
まずは機械による食味値の分析(アミロースとタンパク質のバランスや水分などが採点基準)だが、55点。
なんと驚きの劣。
55~60がやや劣。60~65普通。65~70やや良。70~80良。80以上極上。
そもそもミルキークイーンは品種の特性としてアミロース含量が低いはずだが他のお米が19.5前後なのに対して飛びぬけて高い21.3。
さらには15.5%でとめたはずの水分が12.9%と信じられない値。
これはさすが信じがたい。
そこで、実際に食べ比べした審査の結果が逆転していることを望んだ、その結果は13位中8位。5位上がった。
そして食味値と食べ比べ審査の結果から導かれる総合順位は結果的に10位だった。
結果はよろしくないものとなったが、ここで伝えたいことは機械が測定して導く食味値についてだ。
にこまるという品種を出品したIさんは食味値79点とトップだったが、実際に食べ比べしてみると6位。
逆におなじにこまるを出品したHさんは食味値70点で6位だったが、食べ比べではダントツの1位。
さらには参考として出品した七城米。有機無農薬で何十年も作られていて、5kg3500円のお米だが、食味値72だが食べ比べ試験ではダントツの13位で一番良くない結果となった。
いったいこの食味値とはなんなのか。
これをお米の販売に提示している米屋さんが多々あるが、私は全くといっていいほど当てにならないと思う。
今回のご飯の炊飯をしていただいたのは宗像の食進会の方たち。
そのお米と一緒におひるごはんとして豚汁を作っていただいた。
最後にこの食味会の感想としてあげるとするならば、どのお米もおいしい。
それは混ざっておらず、新しいお米であればなんら問題ない。
あとはおいしいみそ汁があれば何の不足も感じないのだ。
日本人に生まれてよかった。