古代米 籾すり


11月に発行するニュースレターに間に合うように古代米を籾すりした。

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これは籾から玄米を取り出した後、米粒の厚みが薄いものを選別するための網。

これが縦なったまま回転し、米粒は内側から何度も網にぶつけられてそのうちに厚みの小さいものは網を通過してしまう。

通過しなかったものが合格となり、玄米として計量、袋詰めされる。

しかし、この網は米の品種によって若干異なったりするため、いくつか用意されている。

夢つくしやミルキークイーンは通常使う網でその幅は1.85mm。

しかし、古代米は若干薄いようなので一つ下の網、1.80mmの網に取り換えた。

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その二つの網の目がこの写真だが、肉眼ではほとんど確認できない。

しかし、この差が100俵の米を選別すると2,3俵分以上の差が出てくる。(と思う)

数年前の事。自分がまだ大学生のころだが、1.80mmの網で選別するようになっていた時、籾すりを終えて業者に引き渡そうとした時に、「1.85mmの網で選別してくれ。そうでないと引き取れない。」と急に電話があったそうだ。

そんなことを急に言われても業者が引き取ってくれなければ、当時はどこにも売り先を持たないのだ。生産者が一番弱い立場にある現実だろう。

そこでもう一度網を変えて1.80mmで選別にかけたという。一つ一つ袋から機械に持ち上げて。(父と弟が手伝ったそうだ)

そうして再選別された米はくず米がたいそう出たそうだが、これも家畜用の餌として業者が格安で引き取ったらしい。

これは聞いた話だが、実際のところ再選別してでたくず米は1.80mmと1.85mmの中間なので特別見た目にはわからない。

そこで、また両方を混米して販売に出すという手法があるようだ。これで業者は再選別して出た米の分を格安で手に入れたことになる。

古代米から話はそれたが、この網を見るたびにこのお米マジックを思いださずにはいられない。

通常スーパーなどで出回っているものはこのようなマジックにかかっていると考えて間違いないだろう。

古代米3種類

ということで今日籾すりした古代米3種類。写真は一袋300g。

左から赤米・黒米・緑米。いやぁほんとに一つ一つ品種が混ざらないように掃除するのは大変だった。

とはいっても若干混ざっています。ご了承ください。

種もみを分けて頂いた先輩に感謝。

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“古代米 籾すり” への2件のフィードバック

    • それは容易なことではありませんね。なにか一つを解決すればそれは達成できるというような単純なものではないと思います。ですから私はこのような問題を一人では到底動かすことはできない、もしなにかできることがあるとするなら、大勢の人を動かすなにかが必要なのではないですかね。